~怪人とバトルする活躍する本格ミステリ~
根本尚『怪奇探偵・写楽炎1 蛇人間』文藝春秋
収録作品とあらすじ
1.「一つ目ピエロ」
怪人"一つ目ピエロ"を追った先の小教室に身を隠す場所はなかった。入口はひとつのみであり、天井にも姿はなく、怪人は煙のように消失したかのように思えるが……
2.「血吸い村」
怪人"吸血鬼"に毒を吞まされた被害者が、最後の力を振り絞って抱え込んだのはある植物の植木鉢で……
3.「踊る亡者」
ヒトデの生態調査にきていた写楽炎と空手くんは、自殺の名所である崖に人影を見つけ……
4.「蛇人間」
写楽炎と空手くんが部活動に励んでいると、実験部を探偵倶楽部と見込んだ相談が舞い込んできて……
※なんと作家・芦辺拓の推薦文も付属してます!
主要登場人物
写楽 炎(しゃらく ほむら)
探偵の女の子。頭脳明晰でメンタルが屈強。何度も命の危機に瀕する。
空手くん
戦闘員助手の男の子。身体能力が非常に高い。
特徴
怪人が登場します。
作品の味付けとも言える要素ですね。これが巧く物語に落とし込んであって面白いですよ。
ストーリーは基本的に、中学生コンビが怪人を相手に推理とバトルすることで進んでいきます。
※"怪人"は人知を超えた力で事件を引き起すことはありません。
骨太な伏線
解決編で「伏線(推理に必要な材料)はここにあったよ」としっかり明示してくれます。
ごまかしのない、親切設計です!
販売形態
注意点として、紙媒体での販売はありません。電子書籍のみでの取り扱いです。
どうしても紙媒体が欲しい場合には、同人誌verを探す必要がありますね。
まとめ
漫画と思ってあなどるなかれ、中身は一級の本格ミステリです。
本当にオススメです! 試し読みもあるので、ぜひ!
とても出来がいいので流行ってほしい。誰かとこの作品の話をしたかった……。